第5回SEED アドバンスコース2日目
2日目の日曜日は、文献の抄読とレクチャーがメインでした。
アドバンスコースは、レクチャー、論文や指定テキストの抄読会、ケースプレゼンテーションが主な内容。
セミナーは年間コースの土日計10回、合計20回しかありませんが、発表の準備にかなりの時間を要します。むしろそうして活字を読む時間、内容をまとめる時間こそが、理解を深め知識のインプットを容易にしてくれます。

具体的な内容は
臼歯部咬合支持の回復
インプラントと周囲粘膜付着
VR矯正
総義歯の咬合採得
ケースプレゼンテーション
デジタルデンティストリーの現在 ナソロジーと咬合論の変遷
といったところです。
今回は富山開催ということで、金沢の先生方が二人聴講生として特別参加してくれました。
色んな総合コースに行ったけど、結局、自身の臨床に結びつかない、受講生が大人数、臨床経験にも幅があるので、質問がしづらかった。このSEEDは少人数なので、受講生と講師の距離が近く質問もしやすかったとのこと。
確かにお二人とも、まだ20代の若さですが、勉強熱心でやる気に満ち溢れていて理解も早い。
個人的には日本もアメリカも、上位層はやる気能力ともさほど変わらないと感じています。
ただし、卒後研修のバラエティ、受け皿の広さ深さ、人材の厚みはアメリカに大きく劣ると言わざるを得ない。
井の中の蛙大海を知らず、というより、住んでいる井の中そのものが小さく、天井が低いのです。だから能力、やる気、親が開業している、経済的なサポートが整っているなど環境が整っている場合でも、学ぶ機会が限られてしまうのです。
おそらく一番足りないのは、現場で実践経験を積みながら、スキルアップする機会です。自分のやっている臨床が正しいかどうか、わからない。
何が正しくて、何をどうすればいいのか、その場でフィードバックを受けながら、働くのが一番効率的です。
現在代診ドクターが7名と、すでに大所帯になってしまいましたが、今後もセミナー開催、勤務医の受け入れなど、少しでも若いドクターの受け皿になりたいと思っています。
ところで、来年は15〜20名程度の、実習を含んだゼミナール形式の年間コース、ベーシックセミナーの開催を予定しています。
開催場所は東京がメイン、日程は現在調整中ですが、年間土日6週(計12回)、エンドと補綴一日ずつになるでしょう。
決まり次第、お知らせしますので、もうしばらくお待ちください。
