院内見学と開業に向けてデジタルデンティストリーより大切なこと 米国補綴専門医が語る一般歯科医の知らない世界

診療が終わって、今日は知り合いの先生が見学に。

お二人とも日本を代表する国立歯学部のご出身。これから開業する、大学に残り研究する、それぞれのキャリアを順調に進まれています。

来年開業する先生と知り合ったのは、留学中シカゴで開催された2年前のアメリカ固定性補綴学会。たしかセレックの研究のため、ドイツに留学されていて、そこから学会に参加されていたように記憶しています。

当日のシカゴはミッドウィンターの2月。

-19度、外は尋常ではない凍てつく寒さで、外出もままならない状態だったことをよく覚えています。

今回のお二人は国立の大学に残り研究を続け、ドイツに留学する程補綴学に精通しています。補綴に関してはそれほど話をすることはないのかなと思っていましたが、アメリカで学んだ臨床と日本の歯科の現場をどう結びつけて実践しているのか、そのあたりを中心に話をさせていただきました。

日本では、まだこれからインプラントの埋入に光学スキャナー、3Dプリンターを使いましょうというステージですが、入れ歯作りのデジタル化が世界の最先端。

こうした型採りも光学スキャナーを使い、人工歯の排列も全て画面上で行います。

おそらくこれからは業者が主体となってデジタル化の波が日本にも押し寄せてくるでしょう。その中でその流れにどう対処していくのか。

アメリカの歯科臨床の強みって、どれだけ流行りがあろうと、大切な基本をおろそかにしないところなんです。そして補綴学に関するベースの知識が共有されていること。帰国後いくつか補綴系の講習会に参加しましたが、何を根拠に言い切っているのだろうと言うレクチャーもありました。

開業に向けて、夜も寝られない日々が続くかもしれませんが、優秀なだけでなく市井の開業医のクリニックに見学に出向けるフットワークの軽さ、その行動力があれば大丈夫でしょう。

開業したら、しばらくは体力と気力の勝負です。勉強が出来るとか、研究者としての才能とは全く異質な資質が求められます。ご自身の強みを生かしつつ、環境に対してしなやかに適応していって欲しいですね。また色々と情報交換していきましょう。


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