咬めないという主訴と人工歯排列 ブログ 米国補綴専門医が語る一般歯科医の知らない世界

August 2, 2017

どうもよく咬めない、どこで咬んだらいいのか分からない

 

インプラントにしたけど、すぐ被せた歯が欠けてしまった

 

前歯と歯ぐきの間が黒ずんでいて、見た目が気になる

 

入れ歯が合わない、痛い

 

という主訴

 

だいたい噛み合わせの不都合が原因です。

 

実はこの光学オーラルスキャナー、咬合治療で抜群の真価を発揮します。

 

1枚目の写真は、上顎にインプラント6本の埋入を計画しています。上の歯は総入れ歯で、私が排列しました。根の処置、細菌感染と再治療を繰り返し、結局全部抜歯して即時義歯。即時義歯は抜歯してから頻繁に調整が必要で、本当に手間がかかります。そして咬めるような即時義歯を作るのは難易度が高い。ただでさえ咬合が不安定な総義歯、さらに抜歯した部位の上に義歯をセットするわけですから、翌日にはたいてい痛い、入れ歯が落ちるということで不具合が出ます。で、そこからが補綴専門医の腕の見せどころ。

 

現在半年ほど、抜歯した部位の治癒待ち。

そろそろ半年経ったので、新たなに2つ目の治療用の入れ歯作成中です。

この排列は、代診のドクターが取り組んいます。2週間かけてじっくり取り組んだ人工歯排列。あと一歩といったところですが、概ね合格。ウチのクリニックでの勤務開始から半年ほどで排列は4つ目でしょうか。

 

昨年始めた頃に比べると、かなり上達が早い。これくらい出来るようになると、審美にしても発音にしても、細部についてディスカッション出来るようになります。

 

技術は、知る、分かる、出来るのステップで伸びていくと、セミナーでいつもレクチャーしていますが、頭を使って、見て真似て手を動かして、それを修正してまた考える。やはり補綴はチェアサイドでの知や技の継承がもっとも効率的ですね。

 

 

スキャナーに取り込んだデーターを、このあとデザインソフトに取り込んで、もうひと仕事加えます。

 

光学オーラルスキャナー、クラウンやインプラントのガイド作りで終わるのはもったいないですよ。仕事は増えますが、経験値が上がること間違いなしです。

 

新しい入れ歯を試適した時の、患者さんの嬉しそうな姿が印象的でした。即時義歯の期間を終え、オーラルリハビリテーション、いよいよ本番です。

 

 

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