インプラントのオペが怖いという方も、麻酔で眠っている間に終わるから安心です。ブログ 米国補綴専門医が語る一般歯科医の知らない世界
今日は午後からインプラントのオペがありました。インプラントを埋入するには骨の高さが不十分なので、まず骨移植を行い、それからインプラントという治療計画です。
上顎の側面から穴を開けて、そこから人工骨を充填していきます。サイナスリス、骨造成のオペは外科専門の先生がオペを行います。麻酔の先生が、静脈内鎮静法という麻酔を行うので、眠っている間に手術は終わります。麻酔をして起きて意識が戻ったら、オペが終わっている状態。その間全く痛くありません。
一方私はオペ中、技工や次のインプラントの患者さんの治療計画を立てていました。
型を採るのも光学オーラルスキャナーを使用するので、嘔吐反射のある方も苦しまずに型とりが出来ます。

スキャナーで型を採って、そこにデジタル上に歯を並べてみて、クラウンの位置から逆算してインプラントの埋入する位置を決定します。

そしてサージカルガイドを設計し、3Dプリンターに送って削り出すこと3時間。こうして一ヶ月かかっていたインプラントの準備が一日であっという間に終わってしまいます。

日本では、このCT画像を用いてインプラント埋入のための分析を行い、さらにサージカルステントを作成するこの一連の流れが広く普及に至っていません。
インプラント業者主導の限界、導入にかかる膨大なランニングコストの問題、歯科医の卒後研修の不整備などなど原因は様々です。
サージカルステントを使っても、オペを始めて見ると、ガイドの通りにオペができるとは限りません。
だからこそ、少しでも理想的な埋入ポジションを術前に把握しておくことが大切になるのです。