鉄はアツイうちに打て!臨床研修医向けの就職ガイダンスに参加してきました。〜ブログ 米国補綴専門医が語る一般歯科医の知らない世界〜

July 9, 2017

昨日は臨床研修医向けの就職ガイダンスに参加してきました。

 

まずは臨床研修医全体に向けて5分間、私自身のクリニックや卒後研修について。そして日本の歯科医療、臨床研修の置かれた現実をリアルに語らせていただきました。

  • 給与をもらいながら、実際の患者さんに対して、チェアサイドでアドバイザーに指導を受けながら臨床研修が受けられる。読むべき論文も与えられて、理論的なベースも得られる。そんなアメリカのような理想的な臨床研修施設は残念ながら日本にはない。

  • だとしたら、自分のキャリアは自分で築いて行くしかない。そこは自己責任。結局どこにいても、どんな環境でも、やる人間はやるし、ならない人間はやらない。

  • 私のクリニックでは、できる限り、給与を支払いながら、勉強できる、スキルアップできる環境を整えてる。求められているレベルも高いとは思わないが、現段階でハードルが高いと感じるかもしれない。

  • でも、本来卒後の臨床研修は誰もある一定のレベルに達するようシステム化されるべきもの。もちろん歯科のスキルを身につけるわけだから簡単ではないが、やれば誰も一定のレベルに達するような指導はしているつもり。

  • 私のクリニックとの関わり方は様々。常勤もいれば、非常勤として来ている人や開業しながら週1でスタッフとして診療しているドクターもいる。勤務はしないで、セミナーに参加して勉強している若手も多い。
  • 具体的には、週3日患者さんの治療をしながら(保険、自費関係なく)、週2回アシスタントとクターとして私の診療の見学や技工をしている。
  • 一番の強みは、補綴学的な包括的な治療を行えること。インプラントや審美歯科に特化しているわけではなく、全体の診査診断から、義歯、インプラント、固定性補綴の治療計画を立てられるようになり、それぞれの治療技術が学べる。
  • その上で、歯周病やインプラント、口腔外科、矯正、根管治療のスペシャリストもいるので、バランスよく総合的な臨床能力を身に付けることができる。
  • 自費診療だけをしているわけではない。保険、自費に関係なく、歯科治療において大切な診査診断を重視している。
  • 就職先に限らず、臨床研修や卒後研修もポイントは、自分より少しレベルが高いなと感じる環境やスタディグループに身をおくこと。そうすれば周囲に影響されて自然と伸びていく。
  • メンターや先輩のレベルが高くないと、どれだけ頑張ってもそのレベル以上にならない。
  • 私が主宰するセミナーはスタートアップコースとアドバンスコースの2つ用意している。アドバンスコースはアメリカの補綴科大学院の内容とレベルを意識している。患者実習がある時は富山で、それ以外は青山で行なっている。ケースプレ、患者実習、論文の抄読がメイン。
  • スタートアップコースは浜松町で開催。午前中は松浦先生によるエンド、午後は補綴。いずれも講義のみ。卒後5年未満のドクターが多い。
  • 日本の歯科の現状について。よく日本の歯科医は余っていると言われているが、私はそうは思わない。むしろ患者さんの要求や希望に応えられるドクターは、アメリカに比較すると少ないのではないか。だからむしろチャンスの多い業界とも言える。

  • 皆さんの今後について。これから理想通りの歯科医院に勤務できるとは限らないし、大変なこと辛いことも多く、初めのうちは理想と現実のギャップに苦しみ続けると思う。だけど歯科医の仕事は非常にクリエイティブで奥が深いし、一生を捧げる相応しい仕事。だから、歯科を好きと言えるような仕事人生を送ってくれたら嬉しい。そのためには楽しいと思えるようになるまで、努力を重ねて欲しい。

  • 壁にぶち当たったと思ったら、いつでもご連絡ください。

こんなお話をさせていただきました。

 

臨床研修医なんて、まだ何が大変かも分からない状況でしょうから、あまり期待していませんでしたが、参加者30名中、数名の方がクリニックとセミナーに見学に来てくれることになりました。

  • 将来は親のクリニックを継ぐつもり。それまでの5、6年、差別化できるクリニックで働きたい。数だけこなすようなことはしたくない。

  • 他のクリニックとは明らかに雰囲気が違うから話を聞きに来てみた。見学に行きたい。補綴に興味がある。研究に興味がないのと補綴学全般を学びたいので、日本の大学ではない気がする。

  • 英語が好きで、留学してみたい。いきなり留学するか、日本で大学院に行って研究してからにした方がいいのか迷っている。

  • 先生に会えだけでも今日は来て良かったと心から思えました。また相談に乗ってください。

やっぱりどこにいてもやる人間はやるし、やらない人間はどこにいてもやらない。

 

考えている人間は臨床研修医でも真剣に将来のことを考えている。

 

日本の歯科もまだまだ捨てたもんじゃない。

 

 

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