インプラントの第一人者に聞く、オールオン4の本当のところ-ブログ 米国補綴専門医が語る、一般歯科医の知らない世界-
週末は福岡で、オールオン4インプラントの世界的権威、Dr.マローの講演会に参加してきました。
オールオン4テクニック開発の経緯、歴史から現在の術式、そしてDr.マローのインプラント治療に対する考え方、彼の意図するオールオン4の本質について知ることが出来、とても勉強になりました。

Don't trust implant company or sale person, think yourself.
と、
彼が何度も繰り返していた言葉が印象的でした。インプラントの業者の話を鵜呑みにせず、自分の頭で考えろと。
業者さんを鵜呑みにするなとは思いませんが、かいつまんだ説明や理解をまた聞きして納得してしまうのは非常に危険です。
たしかに開発者本人から英語て話を聴くと、何が言いたいのか、大切なプロトコールなのか、とてもクリアになります。
特にインプラントの本数を多く埋入することについて、警鐘をならしていました。
補綴についてはほとんど触れてませんでしたが、インプラント体の選択基準や外科についてはオールオン4に限らず、納得できたり共感出来る話も多く、非常に有意義な福岡の旅となりました。
賛否両論あるのは承知していますが、これだけ世界的に普及しているわけですから、機会があれば一度講演をきいてみる価値はあります。
一般歯科医の方にアドバイスするなら、まずはインプラントありきで、診査なり治療を進めないことです。
治療期間、費用、治療によって生じるリスクなどすべてバランスよく検討し患者さんに入れ歯やブリッジもオプションとして提示すること。
入れ歯、ブリッジなどの可能性を否定しないことが患者さんの利益に繋がります。入れ歯やブリッジで済んでしまうケースも実際に多いです。
そして、オールオン4は、専門医制度が確立されている国なら、町の開業医や一般歯科医は絶対にしない、大学院で専門的なトレーニングを受けた専門医が行う手技で、それだけ難易度が高い術式であることを肝に銘じておきましょう。