総義歯作成とクリニカルリマウント ブログ 米国補綴専門医が語る一般歯科医の知らない世界

July 27, 2017

総義歯作りのため、ワックス上に排列したティースセットアップ模型を重合して完成させる時、レジンの歪みが原因で、どうしても人工歯同士の噛み合わせに微妙な狂いが生じます。

 

その歪みやズレを修正するのがクリニカルリマウント。

 

やり方は簡単、完成した総義歯を中心位で咬合採得し、再び咬合器上に再付着させます。

すると、完成前には均等にかみ合っていた人工歯同士の噛み合わせに、微妙な狂いが生じているのがわかります。

 

そのあたりを、中心位で上下の人工歯同士が均等に当たるように、側方運動時にも左右が均等にスライドしながら当たるように噛み合わせを調整します。

 

日本の歯学部生はこうしたトレーニングを習わないですし、一般的な歯科院でも、保険点数に含まれません。よってなかなか一般的には行われない処置ですが、総義歯作成においては、非常に重要なステップです。

 

一方、アメリカでも歯学部生はこうした手技は学びませんから、補綴専門の大学院で学ぶアドバンスなテクニックとも言えます。

 

ただ、入れ歯ではなく、歯が残っている方でも噛み合わせが悪い方、食べ物が噛みきれないという方は、大抵、この中心位、つまり奥歯でしっかりかみしめられる位置に顎が位置している時に、歯がちゃんとかみ合っていない場合が多いので、スプリントを使用した噛み合わせ治療の際は、このコンセプトが適応になります。

 

インプラントでも大掛かりなケースは、こうした総義歯作成の原理をベースとした治療を行うべきでしょう。

 

インプラント治療を受けてみようとしている歯科医院が、この中心位でのクリニカルリマウントから総義歯を作製しているか、たとえばオーバーデンチャーの時は普段からクリニカルリマウントをしているか、質問してみましょう。

 

中心位を基準に決めた噛み合わせ、顎の動きが適切であれば、トラブルが生じることはほとんどありません。

 

場合によっては、インプラントの維持や支持がなくても、動かない、咬める入れ歯が作製可能で、これはアメリカの補綴専門医の世界では常識となっています。

 

特にインプラント治療をお考えの方は、噛み合わせの知識やスキルに精通した歯科医にかかることをお奨めします。

 

今週末のスタートアップコースでは、このクリニカルリマウントについて、動画を交えながら詳しくレクチャーする予定です。お楽しみに。

 

 

 

 

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