補綴専門医の一日〜ブログ 米国補綴専門医が教える一般歯科医の知らない世界Vol.1

June 7, 2017

 

 

本日の診療内容

9:00- 10:30 下顎インプラント支台のオーバーデンチャー 咬合採得

10:30-11:30 上顎前歯のクラウン 仮形成と仮歯作成

11:30-12:00 インプラント治療のCTコンサルテーション左上の小臼歯部2本

12:30:13:30 インプラント治療のCTコンサルテーション

 

14:30-15:30 上顎インプラント支台のオーバーデンチャー 咬合採得

15:30-16:30 上顎インプラント支台固定性補綴(フルブリッジ) 咬合採得

16:30-18:00 上顎前歯6本のクラウン 仮形成と仮歯作成

18:30-19:30 下顎インプラント支台固定性補綴(フルブリッジ) 咬合採得

 

診療の合間に咬合器へのマウント4つ。

 

以上、今日はひらすら咬合採得(上下の噛み合わせの型とり)でした。

 

富山での診療は9時から18時までですが、その合間や診療後に人工歯排列の修正や咬合器付着、作業用模型作成、ボクシングなどがありますので、10時間くらいは何か作業をしています。

 

その後、写真や動画の整理、CT分析、治療計画の作成、セミナーのスライド準備、開業準備と続きます。

 

診療時間が18:00までなのはそのためです(青山では一人当たりの診療時間を長めにとっています)。歯科医の仕事は単なる肉体労働と思われますが、実は診査診断が大切で、知的労働、アタマを使っている時間が長い。

 

手作業をするにしても、CT像分析や、咬合器付着した模型を使いかみ合わせを調べたり、入れ歯の人工歯、仮歯用のワックスで作った歯の形態を修正する等ほぼ何かしら考えながら作業をしています。

 

治療で手を動かしながら、さらにその合間にも、ひたすらPDCAサイクルを回しているイメージです。

 

包括的な治療計画の立案や、大がかりな治療の依頼を受ける補綴専門医の仕事は、留学前一般歯科医だった私が思っている以上に奥が深く、クリエイティブな仕事でした。

 

そこでインプラントや審美歯科に偏りすぎてしまっているのが現状ですが、知識やスキルが若干ガラパコス化している日本の歯科医に、歯科臨床の本当の楽しさ、醍醐味をブログを通じて伝えていけたらと思っています。

 

写真は入れ歯の人工歯を並べているものです。患者さんに来院していただき、チェアサイドで1時間ほどでしょうか。

 

一本一本確認しながら、患者さんの顔の大きさ、形と全体のバランスを意識しながら並べてはセットし、セットしては修正する繰り返しで、理想的な位置に全て排列していきます。

 

インプラントを選択した際も全顎的な治療が必要な場合は、こうして入れ歯を使い歯の排列位置を決め、その後インプラントの埋入位置を決定します。

 

補綴専門医は入れ歯をまず作成し、患者さんの顔貌や唇、歯ぐきと歯との関係性から補綴の治療オプションを選択します。

 

患者さんが咬める入れ歯、使ってもらえる入れ歯ひとつ作れない歯科医に、本来インプラントは出来ません。

 

アメリカの補綴専門医なら誰もが知っている常識です。しかしそれがまかり通ってしまう日本の歯科医療の現状。ガラパコス化とはそういう意味です。

 

 

 

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