CT、マイクロスコープは本当に必要か?
内装工事が終了し、器材の搬入を行いました。
今日はCTとマイクロスコープの搬入です。CTもマイクロも、保険診療を主に行う一般開業医には必要ありませんが、専門医の診療には欠かせません。いや、時間的制約を考えると保険診療でマイクロスコープを使って治療は出来ないというのが、適切でしょう。


インプラントや根管治療を自費でするなら必需品、歯を削ったり、型採りの精度の確認に使用します。診査診断の精度、治療の質は格段に上がります。

これから研修を始める歯科医は就職先を決める際、これらの器材があるかどうか、使い方を教えてもらえるか確認してみると良いでしょう。
あるからと言って、その院長の技術が確かである確証はありませんが、自身の学びによって到達出来るレベルは違ってきます。
見える世界が違うので、精度に対する意識は高まりますし、CTによる診断からインプラント治療を始めることで、より適切な診断を下せるようになります。
ただし、全員の患者さんに使用するのは思考停止というものでしょう。必要に応じて使うというのが正解だと思います。
アメリカ補綴専門医にとって、マイクロスコープの使用はマストではありません。拡大鏡、ルーペの使用は必須ですが、確かに補綴に限れば歯の形成の確認に使うくらいです。
歯を削る時に大切なことは、マージンがキレイに削れることだけが重要ではないからです。
高額な器材ですし、確かに便利なので、その気持ちは理解出来ますが、日本の歯科医はマイクロスコープ信仰がスゴイなと感じています。