SEEDのセミナーでは基本から応用まで全範囲をカバーしています。
今週末はSEEDのセミナーでした。アドバンスコースは2回目。午前中は基礎実習、ロー堤作り、午後はゼミ形式でお勉強、場所は慶応大学卒業生、塾員用のラウンジ社中交歓、萬来舎の会議室をお借りして。
実習で意識しているのは、どこまでやるか、何が基準かをハッキリ示すこと。たかがロー堤、されどロー堤。この歯学部生でも知ってるような技工物に、歯科治療で大切なエッセンスがすべて詰まっていると言っても過言ではありません。咬合器床に関わる印象採得から人工歯排列までの流れ、これがまた奥が深い。ここは本当に職人の世界。

日曜は浜松町でスタートアップコース6回目。エンドは根充について、松浦先生によるかなり濃密なレクチャー。原著論文一つ一つを詳細に解説していく講義はとにかく分かりやすい。私ですら自身でまた根管治療をしてみたくなります。
補綴は総義歯。補綴の内容そのものより、今回は歯科医師としてどういうキャリアを歩むか、人生を生きていくか、少し立ち止まって考えてもらう時間になりました。まるで浪人生向けの予備校のような講義。知性とは何かとイキナリ言われてもピンとこなかったでしょう。しかし技術やビジネスのハウツーばかりではつまらない。すぐに役に立つものはすぐに役に立たなくなる、そんなことを大学時代聴かされて育った身としては、こういう話を一度是非したいと思っていました。日本の文系の大学のリベラルアーツ教育も、それほど悪くなかったと思っています。今こうしてそういう話を若い歯科医師向けにしているわけですから。
これだけエンドと補綴を同時進行で深く学ぶだけでも、色々と感じることがありそうです。複眼的な物事の見方は非常に重要。私自身久しぶりにエンドの講義を聴いてそう思いました。
どういう歯科医師になりたいか、各自キャリアデザインを考える上でも、エンドと補綴両方同時に受講することで、色々と参考になることもあったでしょう。来月もまた楽しく学問をススメていきたいと思います。
